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第7章 AKG K501 [『誘惑』アーカイブ]

※※この記事は、ブログ「ヘッドホン・ミュージックの誘惑」で発表した記事を転載したものです※※
http://blog.so-net.ne.jp/dir_rv05/
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※


このところ、しばらく密閉型のヘッドホンの紹介が続いたので、

第7章では、開放型のヘッドホンを紹介してみたい。

今回紹介するのはオーストリアの、AKG K501

日本のヘッドホンとは対極的な、気品さえ感じる音・・・

まるで、ウィーンの風を感じさせてくれるかのような音・・・

実は私、ウィーンには行ったことは無いのだが(笑)、

思わずそんな詩的な言葉を使いたくなるほど、

独自の高域の美しさ、清々しさというものを感じる。





ーーー 続きを読む ーーー

海外のヘッドホーンの有名メーカーには、

ゼンハイザー、アーカーゲー、シュアーなどのように、

元々はマイクロフォンで有名なメーカーも多い。


人によって感じ方に違いもあるだろうが、

音のバランスとしてはフラット指向である。

低域の量感やアッタク感を強く感じるタイプの音では無い。


音には透明感があり、明瞭でありながら痛さは感じない。

時としてコンデンサー型の音に喩えられることもあるが、

似て異なる個性と独自の魅力を持っているとも言えるだろう。





高域はハッキリスッキリ出ているのだがとても繊細な高域で、

決してシャリつく感じや音割れするような感じでは無く、

燐とした気品さえ感じる清々しい高域である。

いく分感じる硬さは、むしろ弦楽器の再現の際などに独特の魅力を発揮する。


定位感がとても明確で、目の前に楽器が並ぶような感じだ。

音場感もほど良く、モニターの明確さとはまたひと味違う気がする。

センターボーカルが近くとても瑞々しいが、決して押し付けがましくは無い。


低域はやや量感は抑えめで、かと言ってそれほど引き締まっているという訳でもない。

好みのわかれるところではあるが、

高域や中域のじゃまをしない低域とでも言ったところだろうか。





全体的にもパワー感や厚みで聴かせるタイプではなく、

薄味で穏やかさの中にキリっと筋の通った感じの音だ。

濃密さを求める方向性の音では無いと思う。


よく女性ボーカルやクラッシクの小品(特に弦楽)に合うと言われ、

おそらくその通りだと思うが、

女性ボーカルは、ポップスなど場合によっては若干キツく感じる場合もある。


迫力や厚みを求めない聴き方ならジャンルは問わないとも思う。

ロックも、すっきり気持ちよく聴けたりするので、それはそれで楽しめる。





イヤパッドの装着感は、

柔肌の女性には、少々粗めのザラつく感じがお気に召さないかもしれないが、

私にとってはサラっとしていて気持ちよく感じる。


120オーム、94dBと、ポータブルでは少々使いづらいかもしれない。

開放型でハウジングも大きいので室内専用として考えるといいだろう。


環境に左右されやすいと指摘する向きもあるが、

もともと薄味のスッキリした個性自体を楽しもうとするのであれば、

室内環境であれば、さほど問題無いような気もする。

この機種に、もう少し柔らかさや線の太さを求めるなら、

真空管アンプなど、アンプを換えてみるのもいいろう。





そろそろ上位機種のK601やK701の国内販売が始まったようだ。

先日、幸運にも最上位機種のK701を試聴する機会があった。

より高い性能と余裕を感じる素晴らしいモデルであったが、

柔らかさも増して、K501のスッキリとした個性とは別の、

高次元でのオールマイティーさを感じた。

そういう意味ではK501もまだまだ魅力的であり、

価格も考えると、高品位リスニングの入門機としての役割は、

今までと変わらず果たしてくれそうだ。 



AKG スタジオ・モニター K-501

AKG スタジオ・モニター K-501

  • 出版社/メーカー: AKG
  • 発売日: 1997/02/13
  • メディア: エレクトロニクス





この頃のマライアはいいですねー
これだけハイトーンなのに、イタく無いっす!

Emotions

Emotions

  • アーティスト: Mariah Carey
  • 出版社/メーカー: Columbia
  • 発売日: 1991/09/17
  • メディア: CD




個人的にはイエントル・メドレーがオススメ!
映画の中の自分と、見事なまでのデュエットをしてしまいます!!

Barbra: The Concert Highlights

Barbra: The Concert Highlights

  • アーティスト: Barbra Streisand
  • 出版社/メーカー: Columbia
  • 発売日: 1995/05/02
  • メディア: CD




意外にハマルのがクイーン
ボーカルパートの多重録音も鮮やかに、暑苦しくなく・・・(笑)

A Night at the Opera

A Night at the Opera

  • アーティスト: Queen
  • 出版社/メーカー: Hollywood
  • 発売日: 1991/09/03
  • メディア: CD




こういうサントラの小品にも合いますねー
メルヘンチックで異国情緒がなんとなく胸キュンものです

魔女の宅急便 サントラ音楽集

魔女の宅急便 サントラ音楽集

  • アーティスト: サントラ
  • 出版社/メーカー: 徳間ジャパンコミュニケーションズ
  • 発売日: 2004/09/29
  • メディア: CD


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